2011年5月20日金曜日

春の風にのって



雲が空を覆い、冷たい風が吹く今朝。
昨年10月以来の、或いは、約1ヶ月振りの再会。
亡くなった友人の遺灰を、彼女の大好きだった場所に、散灰に行ってきました。

最も身近な者に託していた彼女の希望。
山と海、自然をこよなく愛した彼女。
Abiquiu(アビキュー)へ向かいます。

彼女が大好きだった、向日葵畑の写真に彩られた筒の中の遺灰を大切に運びます。
彼女のお母さん、遺灰があるかどうか、気がついたら、3回も、運んでいる人に確認していました。
母の愛…ですね。

この場所に、彼女と一緒に、ハイキングに、瞑想に…と、一緒に来たという友人も数人。
残念ながら、私はその機会がありませんでした。
私が彼女と出会った時には、既に、病にかかっていました。

とても美しい場所。
青空に砂岩。
丸いの、とんがってるの、波打ってるの…
その間を歩きながら、彼女のことを想います。



風通しのいい、新緑の木々が見える場所。
一人づつ、手の平に遺灰を、思い思いの言葉と共に、風にのせていきます。
一瞬、風がびゅっと強く吹き、遺灰が私達、全員の方に舞いました。
彼女のいたずらだったのかも…

彼女そのもののような、小さな繊細な小骨も灰と一緒にありました。
散灰した後に残った、私の手を白く染める遺灰。
私の細胞の中にすっと入っていくような、そう願っている自分があるような。

その後、近くのレストランでランチをしました。
各々の、彼女との思い出話が、次から次へと出てきます。
初めて聞く話しに、笑ったり、涙ぐんだり。
彼女の辞書には、諦めるという言葉がないのです。
妥協しない。
それは、子供の頃から。
彼女らしいな〜という逸話が沢山ありました。

彼女は、皆と共に生きてます。

彼女のお母さんから貰った黄色い紙袋の中には、この大切な場所に笑顔で立つ彼女の写真と、向日葵の種などが入ってました。

自由自在に、ふわふわと…

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