2010年3月28日日曜日

サンタフェ入り




これから暮らすサンタフェへ。
アルバカーキーから電車にて。
アメリカで電車を利用できるのは嬉しい。
昔、アメリカ横断した時に乗ったアムトラックを思い出した。
アドベスタイルの建物を眺めながら、サンタフェに来た事を実感。
寒い。思った以上に冷たい風。
標高約1700mのベレンから、更に高く約2300mのサンタフェ。

約1ヶ月滞在予定の禅センターへ。
滞在している誰もが、とても温かく歓迎してくれる。
禅堂を始め、どの建物もアドベスタイルと禅との調和。
見事な梁、壁に掛かる書、木造の窓枠や家具。
一つ一つが目に栄養を与えてくれる。
日本文化、和の美しさに惚れ惚れし、誇りに思う。
静寂と穏やかな気が流れ、とても居心地がいい。





日々の日課は、朝昼晩の坐禅、午前と午後の作務とみっちりの日程。
三度の食事はとても美味しく、愛情感じる菜食ご飯。
テーブルにはごま塩やたまりも。あ〜幸せ。
週2日のお休みは、一日一回坐ることのみが決められている。
それ以外は自由。
決まり事を皆で話しあったり、自分の今の状態を言葉で表現したりと
アメリカらしい場面。
様々なリトリートが頻繁に行われる禅センター。
アメリカの中でも、ここはユニークで独創的でもあるとのこと。






2010年3月15日月曜日

アメリカ入国

2月1日、いよいよアメリカ入国。
タンクトップのタイから冬ジャケットのサンフランシスコに到着。
予約していたレンタカーにて、いざ出発。
目指すは、コロラド州、その後、ニューメキシコ州。
走行日数、3日半。距離にして約3200キロ。
この約半分の距離を歩いたと思うと、ホントよく歩いたな~と再認識。





ネイティブアメリカンの聖地である山々に包まれて走る。
夏の日差しの東南アジアから、1m以上の雪積もるアメリカ大陸へ。
ペーパードライバーの私も、120キロ近くのスピードで走る。
自然と肩や手に力が入る。
壮大な景色を前に、日本の家族や友達に見てもらいたい!と、
何度も何度も思った。







移動し続けの旅の後だけに、テッドの家族宅では根が生える。
最初の2日間なんて、家から一歩も出ず。ソファーとお友達。
台所で料理して食べる喜び。
ニューメキシコの強い日差しを窓越しに浴びる。
猫二匹、タマとフジが足下で膝上でじゃれる。

2010年3月13日土曜日

京都から始まった旅




京都の暮らしに終止符を打ち、9月3日から始まった旅。
熊野古道を2週間、四国お遍路さんを39日間歩く。
時間があればあちこち歩いていただけに、
何の心配もせず始めたが…
予期せぬ痛みの連続だった。

バックパックが腰骨に当たり赤く腫れ、皮が剥ける。
足裏の水ぶくれ、皮剥けの連続。
自分に合うギア選びの大事さは知っていたけど、
これ程の痛みは初めて。
身にしみてその重要さを知る。

「歩いて日本縦断や大陸縦断」してる人々を見聞きする度に、
時間があれば私にもできるんじゃない~なんて気楽に思っていた私。。。
毎日、朝から晩まで歩くことの大変さを知る。
そんな風に気楽に思っていた自分を大反省。
しかも荷物担いで、毎晩の寝床を計画しながら。
野宿も色んな所でしたな〜
境内、山中、サービスエリア、駅…

熊野古道、四国お遍路とも巡礼の道だけど、
実際に歩く道は殆どが舗装路の現在。
古の人々が歩いた土の古道を想像するが、
日差し照り返すアスファルト道が足に堪える。
合計歩行距離、約1500キロ。
我ながらよく歩いたと感心さえする。

どれだけの人々がこの巡礼の道を歩き、手を合わせ、
願い祈ったことだろう。
想像するだけで気が遠くなる。

霊気漂う山寺、人々が行き交う集落内のお寺、海を見据えるお寺…
数百数千…悠久の時を超えて生きる岩や木々。
人々の気配漂う祠。
森羅万象を前に、人々が畏敬の念を抱き、神を感じ見、
手を合わせた様が、風となって私を包む。

道中出会った多くのお遍路さん、そして地元の皆さんとの一期一会。
頂いた様々なお接待。
出会うタイミングも絶妙で、それぞれが菩薩様。
四国お遍路は四国ならではの独特な文化であり、
壮大な曼荼羅だと思った。
その後、ヴィパッサナ瞑想10日間コースを終え、家族との時間を楽しみ、
いよいよ日本を出発。











台湾、東南アジア(タイ・ラオス・カンボジア・ビルマ半日)の旅。
よく訪れたのは、その土地の遺跡、仏閣、
マーケットや村など人々の暮らし。

台湾では、選挙活動真っただ中で、日本の選挙カーが大人しく見える。
ド派手さ。賑やかさ。台湾らしく爆竹音も耳を貫く。
タイの活気と人々の国王への敬意の深さ。多種多様な部族の人々。
小学生の時にテレビを通して私の記憶に深く存在していた
首長族の人々との出会い。
ラオスのメコン川にゆっくりと沈む夕日。人々のユルさと笑顔。
カンボジアの世界遺産アンコールワット。変わりゆく町の様子。

簡潔に言ってみたけど、とてもとても濃い深い旅だった。
可笑しかったのは、どこの国でも地元民と思われたこと。
ユニバーサルアジア顔であることを知った。笑)
どこに行っても人々の笑顔は温かかった。とてもフレンドリーだった。
ここに生きるアジアの魅力。

5ヶ月間の旅。
短かったような、長かったような。
あまりにも色濃くありがたい時間。
私の中で消化吸収されるまでには、まだまだ日数がかかりそう。
出会った人々、共に過ごした時に場所に、心から感謝!