2010年9月3日金曜日

ただいま!自転車ライフ



自転車で走ってきました。
午後からの指圧予約が変更となり、半日フリー。
日本から海を渡ってきた、愛車「GTくん」と。
長期間の船旅の後、サンタフェで評判のいい自転車屋さんにて、しっかりとメンテナンスをしてもらって以来。

私の足。
出張指圧に手拭いと共に、鴨川沿いを鼻歌交じりに、キャンプ用具を荷台に積んでツーリングに…と、なんせ、いつも一緒でした。
でした…と言うのは、サンタフェに引っ越してきて、何と、5ヶ月間もGTくんと走ってなかったのです!!
私をよく知る人は、この事実に、きっと、かなり驚いているのでは…と想像中。
保育所に行く前から始まった私の自転車ライフで、最長のお休み。
アメリカにきて必須となり、生まれて初めて車を所有。
移動手段が激変してました。悲)

GTくんとの初めての出会いは、遠い過去に参加したマウンテンバイクのロードレース。
チームリーダーが、私のマウンテンバイクよりもこちらをと貸してくれました。
初めて乗ったのに、あまりにも相性がよく惚れ込みました。

その数ヶ月後、神戸で震災に遭い、当時の私の愛車が、恐らくどなたかに必要とされたのでしょう。避難していた小学校の駐輪所から無くなっていました。
それで、このGTくんの持ち主、チームリーダーだった彼に、できれば安く譲って欲しいと(自転車屋さんの息子で自転車を数台所持してたのです)、懇願しました。
ホントに懇願を。。
物欲しさに懇願した記憶はほぼありませんが、この時のことはよく覚えています。
自転車が無ければ、私の暮らしは成り立たないと、当時は思っていたのかも。。
持ち主の彼は、被災者の私を不憫に思い、一つ返事ではありませんでしたが、何とか承知してくれました。
そう、それ以来、GTくんとは15年来のおつきあいです。

どこへ行くのも一緒。
一時は、家の外に置くことができず、大事大事に家の中。
家族のあきれる顔、今でも思い出します。

そして、一昨日、いざ!サンタフェの町へ。
とっても気持ちよかったです。
どうして、5ヶ月間も、この感覚から遠ざかってられたのかしら…と思う程。

先ずは、車の少ない山沿いへ。
既に、秋の風が吹き抜けるこの頃、清々しさで一杯。
向日葵を小さくしたような花が道路沿いに沢山見られます。
ふと標識に目をやると、こんな可愛らしい道路名が。
「テディーベアーの小道」
上の写真は、「星が見える道」。
ビスタは、スペイン語で景色、眺めです。



サンタフェは、標高約2300m。
山に登らなくても、そのまんまで高地トレーニング。
その上、5ヶ月振りの走り、どうなることかしら…とチラリ頭をよぎりましたが、全く持って快調でした!
坂道になると、大腿の筋力がしゅる〜と弱まっていく手応えは、しっかりとありましたが…
久しぶりの愛車GTくんとの快走で、ドーパミンがカラダ中バンバンに巡り、疲れ知らずのハイ状態だったのかもしれません。笑)

そして、昨日、「ペダル・クイーン」の走りに参加してきました。
月に数回、ロード&マウンテンバイクで走っている、女性自転車グループです。
集合場所には、走り慣れた面々。
かなり細〜いタイヤのピカピカロードバイク。自転車用のピチピチウェアとサングラス。
足下は、ペダルとシューズが結合するペダルシューズ。
私…旧友マウンテンバイク。普通の長袖シャツとユニクロのソフトパンツ、ジョギングシューズ。。
プロの面々の中、一人、素人格好の私。笑けました!

行きはよいよい、帰りはこわい。。。
追い風に背中を押され、茶色と緑のニューメキシコ景色に包まれ、最高の走り。
途中、キャメルロックと名付けられた、ラクダ型した岩山の背後に夕日が沈みます。
気分は、かなり有頂天。

そして、折り返し地点。
有頂天から急降下。
そっか、追い風だったってことは…帰りは向かい風。。当然。。
ついさっきまで自然に回っていたタイヤが、全く回らない。
グループライド。労力をできるだけ少なくするため、一直線になり等間隔で風抵抗を避けて走ります。
坂道になり、少しでも遅れそうなものなら、列を外れると、今よりも辛い向かい風が待っている…と思うと、必死に食らいついていきました。
筋力がしゅる〜と弱まり、空腹感が一気に襲ってきても、紛らわすように踏ん張ります。

口と鼻全体を使って、喉が痛くなる程、できる限り、一杯一杯の呼吸を繰り返します。
荒い自分の息づかいを耳にするの、四国お遍路さん以来。
カラダ中、循環してるもの全て、バクバクと巡ります。
こんなアスリートなこと、本当に久しぶり。
よくやり切りました。
あーー疲れた。
楽しかった!

「ペダル・クイーン」メンバーの数人は、涼しい顔で走り終えました。
まさに、クイーン!
このグループ名、私、好きです。

華やかに?自転車ライフを再開しました。

華やかすぎてイベント化しないよう、
日常の暮らしに、自転車の花を咲かせましょ〜



こちら、サンタフェの中心街を走る自転車タクシー

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