2010年5月20日木曜日

Tent Rocks







風と水によって創作された自然美。
ここは丸めて、ここはとんがらせて…と意思を持って削られたような完全なる姿。
或いは、意思を持たないからこそ現れる、神々しい姿。
それらの過去、そして、未来の姿を思う。
諸行無常。





後ろから大きな風が、私の立ち位置を通り過ぎる。
軽く繊細な砂が、一気に舞い上がり、私の服に帽子に着陸する。
他の砂たちは、もしかしたら、サボテンに、赤や黄色の眩しい程の花に、友人の背中に乗っかったのかもしれないし、目の前に在る Tent Rocks の一部になったのかもしれない。
次の風が吹いたら、また旅をして、そして、また旅をして…





根っこが露出した背の高い木。
どこから水を得てるんだろう…
乾燥した土地に根付く草や花たち、小さく可憐で、はっきりとした色彩。
時々見かける、サラサラと動く小さな生き物、ヤモリ。

高台から見えた、人口ダム。
この国立公園のすぐ近くに建設された大きなダム。
乾燥地帯のニューメキシコ州。水はとてもとても貴重。
ただ、やはり、人工物が、妙に浮いて目立って見えた。
友人は、夏にここで泳げるのか調べてみよう!と嬉しそう。
そっか、泳げる場所も、ここでは、とても希少価値あるもの。







人口ダムの無かった時代。
ネイティブアメリカンたちの暮らしを思う。
この乾燥した大地で。
駆け抜ける馬。
そこから生まれる智慧。

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