2010年6月22日火曜日

pecos





12000年前頃から、プエブロインディアンが暮らしていたと言われています。
農耕が始まり、集団で暮らし始め、秩序の下に豊かな暮らしを築いていました。人々や様々な物質が行き交った、大きなトレードセンターとしても栄えた場所です。



キバと呼ばれる地下に掘られた聖なる空間。
ここでは、神聖な儀式や会議が行われていました。
その当時、中に入れるのは男性のみ。今は誰でも入れます〜
邪馬台国の卑弥呼や他アジア圏での女性シャーマンとの違いも興味深いです。
このキバの東側に下りるように掛けられた梯子で中に入ります。
梯子の後部に空気孔があり、それに面した反対側に、小さな、直径10㌢程の穴が掘られています。
ガイドさんのお話しによると、この穴はとても重要で、ここから大地のスピリット(精霊)がやって来るとのことです。
男性が円陣を組んで話し合う場で、微笑んだり、助言したりする精霊を思い浮かべました。



その後、16世紀にスペイン人がやって来ました。
様々な交渉の後、プエブロインディアンとスペイン人の共同生活が始まります。
スペイン人が建てた大きな、大きな教会。
現在残っている部分の2倍はあったとのことです。
キバと教会が同じ場所に、大きさの違いはあれ、並ぶようにしてありました。







とても栄えたトレードセンター、回りを見渡せる環境、貴重な水が流れる川…それらの好条件が揃い、かなり繁栄したプエブロインディアンの営み。
馬に乗って駆け抜けていく姿が目に浮かぶようです。



150年前頃から道路や鉄道が造られ始め、トレードセンターに集まる人々が激減しました。
それと同時に、そこに暮らすプエブロインディアンの暮らしも今までのようには成り立たなくなり、最終的には、一桁台の人口に。
そこでの営みは他の場所へと移っていきました。
今は国立公園となっているため居住はできないのですが、プエブロインディアンの子孫の方々が、毎年、お祭りを催しているとのことです。
そのお祭りに参加しに、また訪れたいです。

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