2010年3月13日土曜日

京都から始まった旅




京都の暮らしに終止符を打ち、9月3日から始まった旅。
熊野古道を2週間、四国お遍路さんを39日間歩く。
時間があればあちこち歩いていただけに、
何の心配もせず始めたが…
予期せぬ痛みの連続だった。

バックパックが腰骨に当たり赤く腫れ、皮が剥ける。
足裏の水ぶくれ、皮剥けの連続。
自分に合うギア選びの大事さは知っていたけど、
これ程の痛みは初めて。
身にしみてその重要さを知る。

「歩いて日本縦断や大陸縦断」してる人々を見聞きする度に、
時間があれば私にもできるんじゃない~なんて気楽に思っていた私。。。
毎日、朝から晩まで歩くことの大変さを知る。
そんな風に気楽に思っていた自分を大反省。
しかも荷物担いで、毎晩の寝床を計画しながら。
野宿も色んな所でしたな〜
境内、山中、サービスエリア、駅…

熊野古道、四国お遍路とも巡礼の道だけど、
実際に歩く道は殆どが舗装路の現在。
古の人々が歩いた土の古道を想像するが、
日差し照り返すアスファルト道が足に堪える。
合計歩行距離、約1500キロ。
我ながらよく歩いたと感心さえする。

どれだけの人々がこの巡礼の道を歩き、手を合わせ、
願い祈ったことだろう。
想像するだけで気が遠くなる。

霊気漂う山寺、人々が行き交う集落内のお寺、海を見据えるお寺…
数百数千…悠久の時を超えて生きる岩や木々。
人々の気配漂う祠。
森羅万象を前に、人々が畏敬の念を抱き、神を感じ見、
手を合わせた様が、風となって私を包む。

道中出会った多くのお遍路さん、そして地元の皆さんとの一期一会。
頂いた様々なお接待。
出会うタイミングも絶妙で、それぞれが菩薩様。
四国お遍路は四国ならではの独特な文化であり、
壮大な曼荼羅だと思った。
その後、ヴィパッサナ瞑想10日間コースを終え、家族との時間を楽しみ、
いよいよ日本を出発。











台湾、東南アジア(タイ・ラオス・カンボジア・ビルマ半日)の旅。
よく訪れたのは、その土地の遺跡、仏閣、
マーケットや村など人々の暮らし。

台湾では、選挙活動真っただ中で、日本の選挙カーが大人しく見える。
ド派手さ。賑やかさ。台湾らしく爆竹音も耳を貫く。
タイの活気と人々の国王への敬意の深さ。多種多様な部族の人々。
小学生の時にテレビを通して私の記憶に深く存在していた
首長族の人々との出会い。
ラオスのメコン川にゆっくりと沈む夕日。人々のユルさと笑顔。
カンボジアの世界遺産アンコールワット。変わりゆく町の様子。

簡潔に言ってみたけど、とてもとても濃い深い旅だった。
可笑しかったのは、どこの国でも地元民と思われたこと。
ユニバーサルアジア顔であることを知った。笑)
どこに行っても人々の笑顔は温かかった。とてもフレンドリーだった。
ここに生きるアジアの魅力。

5ヶ月間の旅。
短かったような、長かったような。
あまりにも色濃くありがたい時間。
私の中で消化吸収されるまでには、まだまだ日数がかかりそう。
出会った人々、共に過ごした時に場所に、心から感謝!















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