2010年10月16日土曜日
合掌
病と向き合っていた友人が、この世を去りました。
私よりも1歳若く、ヨガの先生でした。
私が知り合ったのは、今年の4月。
体調が悪くなり、検査入院をしていた頃です。
私が指圧をしているというと、是非、受けてみたいと。
とても好んでくれ、それから、週一回位の間隔で会っていました。
指圧と、自然療法の生姜湯の湿布が定番となっていきました。
彼女は、西洋医学と合わせて、ヨガ、東洋医学、アーユルヴェーダ、食事療法…と、出来得る限りの情報を調べ、取り入れていました。
彼女の全力で向き合う姿。
何事にも、全力で、時に、それ以上の力で向き合う姿。
彼女のヨガ指導も、とても独特で力強いものだったと、誰もが言います。
生きようと、本当に一生懸命に、生きようとしていました。
徐々に歩くのも困難になっていく中、ブログを通じて、多くのボランティアを募り、食事や病院への送迎、身の回りのことなど、家族や友人、ヨガの生徒さん…と、サポートの輪が広がっていきました。
私も、その中の一人でした。
生と死。
無意識下で、心臓が動き、血液が全身に運ばれ、呼吸し、恒常性を保っています。
当たり前のように思っているけど、実は、奇跡的なことであるということ。
いつ何時、その当たり前と思っている事実が、そうではなくなるかもしれないという可能性を、誰もがもっているということ。
一昨日、彼女のメモリアルサービスが行われました。
彼女のヨガスタジオに、沢山の人々が集まりました。
彼女と共に過ごした時間や出来事を、家族や友人らが語り継ぎます。
笑いあり、涙あり。
歌い、ヨガスートラを唱え、共有し…
悲しみを、悔いを、引きずっていた私。
そこでの時間、交わされた会話が教えてくれました。
彼女は、存分に、彼女の生を生ききったと。
肉体との別れを、静かに受け入れて逝ったと。
彼女が早朝に亡くなった日。
美しい虹が、しかも二重の虹が、かかっていました。
今は、痛みから解放され、大好きなヨガと音楽に浸っているかもしれません。
あれ程に一生懸命に生きようとした彼女から、多くを学びました。
一日一日を懸命に生きた姿から、一日一日の大切さ、ありがたさを教えて貰いました。
共に過ごした濃い時間に、心から感謝です。
合掌。
写真:タイとラオスの国境、メコン川に沈む夕日
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