2011年11月5日土曜日
出産後と初宮参り
前回のブログで、心音の確認をしていたことを書き、初めて我が子の心音を聴いた時の感動と安堵感を思い出してました。
トントントンと速く軽やかに打つ、心臓の音。
一度だけ診てもらった超音波で映し出された、小さな小さな椎骨が、既に完璧なまでに整然と並び美しい緩やかなカーブを描いた背骨と、ぱくぱくと大きく上下に動かしていた口と共に。
出産後の起き上がる時期は、野口整体で言われている、両骨盤が閉じるまで待ちました。
体温計を二本用意して、両腋の下で体温をはかります。
これは、出産したら、是非やってみたかったことの一つでした。
これまで、出産前後の方々に指導アドバイスすることはあっても、実体験が伴っていなかったので、機会があれば…と、この時を心待ちにしていました。
なので、出産直後から横になって「待つ」状態の私。
娘の空と添い寝をし、ご飯の用意等は、全てテッドにお願いです。
出産前から、玄米おかゆの作り方を伝授しており、バッチリでした。
おかゆを作る回数が増える毎に、おいしさもアップ!
そしてそして、友人からの差し入れが、ありがたくって、おいしくって、感謝感激でした♡
起き上がれるまで、どれくらいの日数がかかるか分からなかったので、長くなった場合の、色々なお願い事も快く承知してくれたテッドに感謝。
実は、この起き上がる時期まで待ちたいということを、結婚当初から告白してたのです。
それ程までに、体験することを楽しみにしてたのでした〜
妊娠出産、育児を通して、様々な場面で、「待つ」ということを経験させて貰ってます。
特に、予定日を過ぎてから誕生までの「待つ」。
そして、今現在の育児中に多々ある「待つ」は、これまで割と、自分の思うように行動してきた私に、多くを学ばせてくれているように思います。
初宮参りは、サンタフェには神社がないので、ウパヤ禅センターへお参りに行きました。
老師や他僧侶を始め、サンガの方々も、空との初対面をとても喜んでくれ、仲間の温かさを実感した日でもありました。
先生(女性僧侶で、こちらでは Sensei と呼ばれている)に、禅堂でお参りをしたいと伝えると、先生直々に、空の為に儀式を執り行ってくれました。
既に暗くなった禅堂に、蝋燭が灯ります。
静寂の中に、ぽっと温かい明かり。
そして、先生の言葉が、心に、そして禅堂に響きます。
思いがけない儀式をしてもらい、もうほんと、感謝で一杯でした。
この日の晩は、雷に稲光、そしてほぼ満月のまんまるお月様で、神秘的な儀式の記憶となりました。
初宮参りの前には、胎盤を大地に返してきました。
食べる部分を取り除いた胎盤。
空と私を繋いでくれていた私達の一部。
私達にとって大切な場所の大地に埋めたのですが、この時もまた、ドラマがありました。
木々に囲まれながらも、サンタフェの乾燥でかちかちになった大地を、テッドが丁寧に掘っていたら、犬連れの女性がやってきました。
土を掘っている男…怪しいですよね…笑)
「ここで、何しているの?」と聞かれました。
テッドがどう答えるのかな〜なんて、ちょっとドキドキしながら待っていると、
「日本の習慣(?)で、胎盤は土に返すことになっているので、ここに埋めようと思ってるんです」
と言うと、
その女性が、「まあ、ステキね!私達も、私達の大切な場所に胎盤を埋めたのよ。それと、私、随分前だけど、日本に住んでたことあるの。(日本語で)私の名前は○○です」と。
そして、「この辺りは熊がいるから、深く掘って、埋めた上に石を置いておいた方がいいよ」と。
私とテッド、ホッと安心して、ちょっと力抜けました。
この状況で、最適な方との出会いでした。
戴いた胎盤、生のままスムージーに。
冷凍保存していたものは、胡麻油・お醤油・生姜で炒めました。
ステーキは何年も食べてないのですが、昔食べた、とってもおいしかったコロコロステーキを思い起こさせる、とろけるおいしさに、テッドと二人、おかわりしたかった程です。笑)
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