2010年9月10日金曜日

晩夏の週末

天然温泉、Ojo Caliente(オホ カリアンテ)に初めて行ってきました。
サンタフェから北へ、約45分のドライブです。
私が、温泉大国日本人というのもあり、幾度となく「行ったことある?」「凄くお勧め!」と言われてきた場所です。
友人と、私とテッドの3人で。

素朴で野性的な温泉を想像していたら、何と、そこは、ある種、リゾート施設のような様相でした。
週末でもあり、大繁盛です。
立派な受付、ショップ、レストラン、マッサージルームなどなど。
こちらの温泉は、殆どが水着着用の男女混合。
どうしても裸でないと…という方には、プライベート温泉が完備されている所もあります。
先ずは水着に着替えて、プールへ。
小さなプールで、泳ぐというよりも、子供達が遊び、大人も浸かり…といった雰囲気。
とても和みます。

そして、いよいよ、各種温泉へ。
リチウム温泉、鉄分温泉、ヒ素温泉、ソーダ温泉。
ヒ素と聞いたら有害物質と思いがちですが、必須元素であり、鉱泉でもあるんですね。

そして、一番、面白かったのが、泥プール!
泥水に浸かるのではなく、泥をカラダ中に塗りたくり、お互いに塗り合い、そして、ニューメキシコの強い日差しの下で乾かします。
ベンチに寝転がったり座ったり、他の泥仲間を見て楽しんだり(これ私です)しながら…

手足、体幹、顔中、ペタペタ。
濃い茶色が、乾く内に、ドンドンと薄い灰色になっていきます。
と同時に、皮膚が突っ張り、特に顔がイタタ…
私達、お互いの顔を見合って大笑いです。
納得がいく乾き具合、泥具合になったら、お湯に入って泥を落とします。
このお湯は、まさに、泥プール!
小学生の頃、鹿児島の指宿で砂風呂に入ったことを思い出しました。
こちらは、泥風呂というよりも、泥パック?!

ニューメキシコ州には、天然温泉が、人に知られているもので、
何と…35箇所位あると聞きました。
乾燥大地に、そんなに沢山の温泉が!と驚きです。

帰路に着く頃には、星が、燦々と輝いていました。
Ojo Caliente は、アメリカ全土の中でも、とても古い温泉の一つ。
ネイティブアメリカンが利用していたとのことです。
それより前は、もしかして動物達が…
四国お遍路さんの道中で入った温泉、猿が川の水で傷を癒しているのを見た地元の人々が温泉であることに気付いた、という由緒を思い出しました。

山に囲まれた温泉で、湯治場として、楽しみとして、お湯に浸かるネイティブアメリカンの姿を想像してしまいます。
そして、私も仲間に入り…と。。
キラキラと頭上で輝く星々は、温泉物語を、歴史の流れを、全てお見通しなのですね。



その翌日、チケットを頂き、タオスでの音楽祭へ行ってきました。
友人グループに加わり会場へ。
とても愉快な仲間たち。
スキー場での開催で、目の前には急斜面の山々とロープウェー。
広い場所で、子供から大人まで、観客の数も半端でありません。

屋台、子供の遊び場、飲料水汲み放題、喫煙テントまであります。
ブルース、ロック、ブルーグラス…と音楽ジャンルも様々。
愉快な仲間たちと共に、跳ね、回り、拍手に踊りました〜

演奏者から目を離して、後ろを振り返ると、そこには、緑の山。
タオスのスキー場は、とても人気があり有名です。
数ヶ月後には、そこには、真っ白の山…なのですね。

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