2011年11月28日月曜日

サンクスギビング(感謝祭)





今年も、テッドママ宅で過ごしてきました。
空にとっては、初めてのサンクスギビング。
サンクスギビングデーは、アメリカでは、11月の第4木曜日です。
この日の前日は、感謝祭を家族や友人達とお祝いするために、車や飛行機などで移動する人々が最も多いと言われています。
私達も、車にて移動。
ハイウェイを走る車のスピードが、速い速い。
私の運転でなくてよかった…

当日の朝から、テッドママ、段取りを考えながら料理に取りかかります。
ターキーを焼く、大きなオーブン。
蓋付きの四角いオーブンで、これは、毎年、このターキー用に登場しています。
台所に備わっているオーブンは、他の料理が占領中。

ターキーの焼き具合を度々確認。
主役ターキーの出来上がり時間に合わせて、他の料理も進行していきます。
私は、野菜を切るのを手伝った程度。。
いつも甘えっ放しの嫁です…笑)
甥っ子達が観ているフットボールの様子が聞こえてきます。



空をおぶって、ターキーを捌くテッド。
そして、よく眠る空。

16時頃から晩餐会が始まりました。
食事の前に、輪を作るように皆で手を繋いで、テッドママからの感謝の言葉…
ターキーや野菜、目の前の全ての料理へ、そして、それらを育て運んでくれた全ての人々への感謝。
そして、私達から、料理をしてくれたテッドママへの感謝。

空も、椅子に乗せたチャイルドシートに座り、一緒にテーブルを囲みます。
時々、口をペロペロさせてます。
これらの料理を共に食せる日が、待ち遠しいな♪
もうすぐ、離乳食も始まるし〜

サンクスギビングデーの翌日は、「ブラックフライデー」と言って、多くのお店がビッグセールを開催する、1年の中で、最も買い物される日なのです。
早朝の4時や5時、もっと早くからお店の前に列を作って待つ人もいる程。。
私の回りでは、この日は絶対に買い物に行かない派ばかりですが、この日を待ちに待っている派も沢山いるんですよね…
私は、朝、テッドママ宅からサンタフェに戻り、洗濯したり料理したり、静かな1日でよかった、よかった。

2011年11月13日日曜日

東と西と

娘の空、4ヶ月となりました。
お陰さまで、元気に育っています。
先月には、100日目のお食い初めも。
テッドママも加わり、初めてのお食い初め儀式をとても喜んでくれました。

器は、テッドの応量器に、友人から受け継いだ漆器を加えて。
尾頭付きの代わりに、天然鮭を。
食べ物を口元に近づけると、生唾ごくり。
口を近づけて、食べそうな勢いでした。



出産後、母乳育児が始まり、こちらで勧められた食事が、
「高カロリー、高タンパク質、高脂肪、乳製品」。
これって、日本では、控えた方がいい食事に当てはまるものも。
テッドママには、他の娘さんが、これで母乳の出がよくなったのよと、ピーナッツバター入りのミルクシェーキを勧められました。
テッドママ、いつも親身になってお世話をしてくれます。
その気持ちに心から感謝♡

とは言え、日本人の私には、やはり、和食中心のいつもの食事がいいようです。
そして、よく噛んで、消化吸収力アップ!母乳力アップ!
よく噛む…、これが大事なのは重々分かっていながらも、気付いたら、育児の合間に急いで、時には、空をおんぶして立ったまま食べてることも…
そして、後悔すること多々あり。。反省。
施術に来られる方々にも、度々、アドバイスもしてるのにね〜
よく噛みましょう!(←自分に言い聞かせてます。笑)

母乳育児に限らず、この食事が絶対にいい!なんていう、絶対っていうのはないと思います。
生まれ育った環境、人種、好み、生活習慣、体質、消化力…などなど、皆それぞれ。
これだけ沢山の食事法や健康法が存在するのも、それを語っていますし、ある方法が適した人もいれば、そうでない人もいるし、提唱者の成功例であったり。
その中で、自分に適したものに出会えた人は、とても幸運であり、あるいは、辛抱強く探し求めた結果なのかもしれませんね。
沢山あるそれらの中から、自分にあったものを選び、いいとこ取りしていくのも、ステキなことだと思います。
それで、私は、東と西のいいとこ取り。笑)



その母乳育児。
ある程度軌道にのるまでの道のりは…楽じゃなかったな〜
な〜んて、今では笑って話せます。
でも、当時は、必死のパッチ(死語?!笑)
空と一緒に、涙したことも。
友人の力強い支えにも助けられました。
その時のことを思い返すと、愛おしくさえ感じられ、貴重な経験となりました。
そして、同じように、それ以上に、苦労している母親が沢山いることも知りました。
おっぱいタイムは、ハッピータイム♪

妊娠出産育児…と過ごす中、知恵を教わることって大事だな〜って。
昔は、属する共同体(コミュニティー)で、世代から世代へ受け継がれていたのかな…なんて思います。
今は、インターネットで、知恵や情報の収集ができるのはありがたい限りですが(特に海外にいて)、暮らし全般において、知恵が循環する共同体って、想像するだけで楽しくなります。

それと、布おむつ。
ありがたいことに、義妹の姪っ子ちゃん達が使った輪おむつを引き継がせてもらってます。
5人が使用したおむつとあって、柔らかでいい感じ。
空も気持ちよさそうです。

こちらでは、輪おむつは見かけません。
また、洗濯機→乾燥機、というのが一般的です。
物干機を、私は、日本人奥さんの家でしか見かけたことありません。
これだけ乾燥してる土地で、洗濯物なんてすぐに乾いてしまうのに、乾燥機使うって勿体ないな〜、洗濯物で湿度を少しでもあげれるチャンスなのにな〜、っていうのが私の感覚ですが、景観や防犯などの事情もあるのかもしれません。
そんな訳で、私の身近では、物干竿屋さんが車で巡回することも(笑)、お店で物干機を見かける事も皆無です。

それで、おむつ。
ウンチがついたおむつ。
天日干しすると、見事に、そのうんち色が落ちますよね。
私は、日本から送ってもらった、たこ足の物干機を重宝しています。
それで、こちらでおむつを使ってる人達は、おむつも乾燥機で乾かしてるんですよね?!きっと。
それとも、おむつだけは、見かけたこと無いけど、干してるのかしら…
乾燥機使ってるとしたら、うんち色は落ちてるのかしら…って、どうでもいいことかもしれませんが、私にとっては、とても興味深い疑問??
おむつを乾燥機で乾かしてる人に、いつか聞いてみたいと、常々チャンスの到来を待っているのですが…

天日干しの話しをしてると、さすがニューメキシコ。
チリの消費量がとても多いのですが、チリの真っ赤な色がシャツについた時も、天日干しで色を落とすのよ〜と教えてもらいました。
うんちもチリの色も落としてしまう太陽の力。
太陽様々です。

2011年11月6日日曜日

2011年11月5日土曜日

出産後と初宮参り



前回のブログで、心音の確認をしていたことを書き、初めて我が子の心音を聴いた時の感動と安堵感を思い出してました。
トントントンと速く軽やかに打つ、心臓の音。
一度だけ診てもらった超音波で映し出された、小さな小さな椎骨が、既に完璧なまでに整然と並び美しい緩やかなカーブを描いた背骨と、ぱくぱくと大きく上下に動かしていた口と共に。

出産後の起き上がる時期は、野口整体で言われている、両骨盤が閉じるまで待ちました。
体温計を二本用意して、両腋の下で体温をはかります。
これは、出産したら、是非やってみたかったことの一つでした。
これまで、出産前後の方々に指導アドバイスすることはあっても、実体験が伴っていなかったので、機会があれば…と、この時を心待ちにしていました。

なので、出産直後から横になって「待つ」状態の私。
娘の空と添い寝をし、ご飯の用意等は、全てテッドにお願いです。
出産前から、玄米おかゆの作り方を伝授しており、バッチリでした。
おかゆを作る回数が増える毎に、おいしさもアップ!
そしてそして、友人からの差し入れが、ありがたくって、おいしくって、感謝感激でした♡

起き上がれるまで、どれくらいの日数がかかるか分からなかったので、長くなった場合の、色々なお願い事も快く承知してくれたテッドに感謝。
実は、この起き上がる時期まで待ちたいということを、結婚当初から告白してたのです。
それ程までに、体験することを楽しみにしてたのでした〜

妊娠出産、育児を通して、様々な場面で、「待つ」ということを経験させて貰ってます。
特に、予定日を過ぎてから誕生までの「待つ」。
そして、今現在の育児中に多々ある「待つ」は、これまで割と、自分の思うように行動してきた私に、多くを学ばせてくれているように思います。



初宮参りは、サンタフェには神社がないので、ウパヤ禅センターへお参りに行きました。
老師や他僧侶を始め、サンガの方々も、空との初対面をとても喜んでくれ、仲間の温かさを実感した日でもありました。
先生(女性僧侶で、こちらでは Sensei と呼ばれている)に、禅堂でお参りをしたいと伝えると、先生直々に、空の為に儀式を執り行ってくれました。
既に暗くなった禅堂に、蝋燭が灯ります。
静寂の中に、ぽっと温かい明かり。
そして、先生の言葉が、心に、そして禅堂に響きます。
思いがけない儀式をしてもらい、もうほんと、感謝で一杯でした。
この日の晩は、雷に稲光、そしてほぼ満月のまんまるお月様で、神秘的な儀式の記憶となりました。

初宮参りの前には、胎盤を大地に返してきました。
食べる部分を取り除いた胎盤。
空と私を繋いでくれていた私達の一部。

私達にとって大切な場所の大地に埋めたのですが、この時もまた、ドラマがありました。
木々に囲まれながらも、サンタフェの乾燥でかちかちになった大地を、テッドが丁寧に掘っていたら、犬連れの女性がやってきました。
土を掘っている男…怪しいですよね…笑)

「ここで、何しているの?」と聞かれました。
テッドがどう答えるのかな〜なんて、ちょっとドキドキしながら待っていると、
「日本の習慣(?)で、胎盤は土に返すことになっているので、ここに埋めようと思ってるんです」
と言うと、
その女性が、「まあ、ステキね!私達も、私達の大切な場所に胎盤を埋めたのよ。それと、私、随分前だけど、日本に住んでたことあるの。(日本語で)私の名前は○○です」と。
そして、「この辺りは熊がいるから、深く掘って、埋めた上に石を置いておいた方がいいよ」と。
私とテッド、ホッと安心して、ちょっと力抜けました。
この状況で、最適な方との出会いでした。

戴いた胎盤、生のままスムージーに。
冷凍保存していたものは、胡麻油・お醤油・生姜で炒めました。
ステーキは何年も食べてないのですが、昔食べた、とってもおいしかったコロコロステーキを思い起こさせる、とろけるおいしさに、テッドと二人、おかわりしたかった程です。笑)