禅センターの春期修行中の皆さんと、Tsankawiへ。
サンタフェからロスアラモスへの道中にある国立公園。
NM州の独特な景色、雄大なメサを目の前に歩く。
火山の噴火によって出来たというこの異色な地形。
噴火の後、辺りに散らばった石や岩が、
削り易く住居に適しているというので、
ネイティブアメリカンが暮らし始めたとのこと。
確かに削り易い。簡単に手で崩せたり、削ったりできる。
そのようにして造られた沢山の洞穴。
小さなものから数十人入りそうなものまで様々。
大人一人サイズの洞穴に入る。
今まで耳や鼻にぶつかっていた風が、
一瞬にして存在しなくなったかのような静けさ。
大地に包まれた自分だけの小部屋。
私の中に自然と広がる安心感。
その中での瞑想。
騒がしかった心が、静かに内へと向かっていく。
洞穴によっては、内側が黒く煤けている。
恐らく、火を熾し料理をしていたのであろう。
至る所にあるペテログラフ。
何年前に描かれたんだろう…意識と想像が膨らむ。
残念ながら、その中の幾つかは、つい最近、
誰かの手によって描かれたものだろうと安易に想像できた。
同行の一人が、静かに私の横に坐り、
ロスアラモスの核兵器工場を見つめながら
丁寧に優しく語りかけてきた。
広島出身の私に、この現状をどう思うかと。
今まで殆ど話した事のなかった彼女との真摯な時間。
違う文化、教育を受けて来た二人に共通する強い願い。
ロスアラモスの大地の傷みが伝わってくる。
幼少期から繰り返し見てきたキノコ雲が、思い浮かんだ。
ここからやってきたんだという思いが、
何度も見た映像を導いたのかもしれない。
それぞれの時間を過ごし、集合場所へ。
全員の顔が、今朝よりも爽やかに活き活きとしている。
沢山の気を頂いた。
帰り際、車の中から皆で拝んだネイティブアメリカンの聖地、黒メサ。
近い内に行くであろうロスアラモス。
広島からロスアラモスへ。
これも何かのご縁なんでしょね。