2010年12月31日金曜日

銀世界に降り注ぐ光



雪降らずの2010年の最後の最後になって、昨日(30日)はよく降りました。
こちらでは、朝から降り始めると午後には、全くもっての銀世界。
あっという間に、雪国に早変わりです。
今回は、時に強風も吹き、本格的な雪国景色。
雪道運転に慣れていない私は、これだけ雪が降ると家に籠らざるえません…
駐車場から我が家までは階段があるのですが、ここの雪かきも日課になります。

昨日が、今年の仕事納め予定だったのに、雪のため、全指圧予約はキャンセル。
テッドが教えるヨガスタジオでも、殆どのクラスがキャンセル。
と、雪の影響は即座に大きく出ます。
そんな訳で、予定外の1日早い仕事納めとなりました。



大晦日の今日、青空が広がり、積もった雪に光が燦々と降り注がれ、とても奇麗な今年最後の日です。

サンタフェの禅センターにやって来たのが、今年の2月。
そして、サンタフェ暮らしが始まったのが、禅センター滞在後の、3月中旬。
ゼロから始まったここでの暮らし。
人、場所、ご縁…様々な出逢いがありました。

京都からサンタフェへの移住。
正しい選択だったのか…テッドと何度となく話し、暗い時間を過ごしたことも…
テッドも私も、生活をしていくのにただただ必死だったこの年。
貯金の残高は減っていくのみ…ひえ〜
お互いに優しくなれない姿が、ニョキニョキと出現していましたね〜いやはや。

いや〜、ホント、余裕のない日々だったような気がします。
また、仕事の面で、お気楽に考えていた私に、現実は厳しかった…苦笑)
とは言え、早々からの指圧指導や、ヨガのティーチャートレーニングに携われたり、指圧予約も増えてきており、こつこつと動いてます。
ありがたいです。

また、私達の思い描く暮らしとかけ離れている現実への葛藤。。
でもこれが、今の私達の暮らし。
ここでできることを、ワクワクと、感じて動いていきませう。
(来年に向けて、自分に言い聞かせてますね〜私)

笑えないことも多々ありましたが、いい経験も沢山できました。
元気に新しい年を迎えられること、すべてに感謝です。

「笑門来福」

夢を形に。
来年も、一つ一つ大切に、信じて。
繋がりの輪に生かされて、感謝して。

そして、最後にご報告。
我が家に、新しい命を授かりました。
来年初夏に誕生予定です。
とにかく日本食が食べたい毎日で、次から次へと日本食パレードが頭の中を巡る程…笑)
元気に育ってくれていますようにと祈り、毎日、お腹を擦っています。


今年も、どうもありがとうございました。

どうぞ、よいお年をお迎え下さい。

2010年12月30日木曜日

12月の色々 2



伝統医療と統合医療の世界的第一人者である、アンドリュー・ワイル博士の講演を聴く機会がありました。
いつかお会いしたいと願っていたお方。
ワクワクとアルバカーキーの会場に足を運びます。
登場された博士は、何と、作務衣姿でした。
アメリカの現在の問題点を掘り下げ、それらに対する提案や、今後への展望などを一気に語られました。

50年前と比べて、大変化した生活スタイル、食生活についても多く話されました。
肥満者の増大。
確かに、アメリカの昔の映画や映像に映る人々の中に、肥満者は観られません。
私の斜め前に座る男性は、お尻の半分程しか椅子に収まっていない状態。。
日本と同じくアメリカでも、医療界で力を握っている製薬会社。
50年前は、薬の使用量が、今の約10%だったとのことです。
生活の一部に取り入れて欲しいと強く提案して下さったのが、メディテーション(瞑想)と呼吸法。
他、アメリカの保険事情の問題点や、予防医学の重要性などなど。
質疑応答も大盛況で、すばらしい刺激を頂きました。
博士も登場されるガイアシンフォニー第七番、もう観られましたか?
私は、まだ機会がないのですが、とても楽しみです。

日本食を作る機会も何度かありました。
ファミリーユニオン(家族会)では、大人用にお寿司、子供用にカレーを作りました。
久しぶりに作ったカレー。
そしたら、大人にも子供にも、カレーが思いのほか大人気!
お寿司は、好き、まあまあ…の好みがはっきり出ていました。

友人のヨガ先生宅であったホームパーティーで、お料理隊の一員に。
私の任務は、巻き寿司作り。
巻きすでせっせと、20本。
余ったらお土産にしよう〜なんて言ってたら、みるみる内に完食!
とても気持ちよかったです。
他お料理も、見た目も味もとても美味しかったのですが、写真を撮るのを忘れてました…

サンタフェのレストランで働いている、グアテマラ出身の知人。
とても若くピチピチなので、独身で、こちらで職を得て働いているものだと思っていました。
先日、家族の話しになり、グアテマラに、息子さんと娘さんを含む全家族が暮らしおり、サンタフェには出稼ぎに来ていると聞きました。
こちらに来て6年間、家族と会っていないそうです。
6年間…
毎日、スカイプでカメラを通して話してはいるけど、子供達からいつ帰って来るの?と毎回聞かれ、来年には…と応え、先送り先送りになり続けての現在。
本当に仕事尽くめの彼の毎日。
来年には帰りたいな…と語ってくれました。
グアテマラで、仕事を得るのはとても大変とのこと。
彼の様に出稼ぎに来ている外国人は、日本と同じく、ここサンタフェにも沢山います。

全ての人が、笑顔で、家族と共に暮らせる世界がひらかれますように。


写真;ご近所さんの鳥居のような門。

12月の色々



ばたばたと過ごしている間に、今年もあと2日となりました。
早いですね。。。
こちらアメリカに居ると、師走独特のあの雰囲気を感じれないままに年越しとなりそうです。
とはいえ、ここ数週間、色んなことがありました。

6回シリーズの指圧ワークショップが終了しました。
生徒の皆さん、最初は、布団上で、丹田を中心に動く低い動作が辛そうでしたが、随分と慣れてきました。
中には、四つん這いでの移動を、毎日の暮らしに取り入れているという方もいました。
西洋の生活スタイルが主流になってきている日本でも、数年後には、このようなことが起こり得るのでしょうかね…
来年早々の週末2日間、生徒クリニックという形で、指圧を無料で一般の方々にさせてもらう予定です。楽しみ!

夏に引き続き、テッド側のファミリーユニオン(家族会)が、サンタフェでありました。
今回の面々は、サンタフェから車で2時間程の南に暮らすテッドママ、ノースキャロライナ州から妹さん家族4人、コロラド州からお兄さんとその娘さん、そして私達でした。

小さな我が家には、お兄さんのみお泊まりで、家族の皆は、サンタフェのホリデーハウスで3泊。
その後、テッドママ宅に移動して、クリスマスイブ&クリスマスと過ごしました。
今回、家族がレンタルしたホリデーハウス、前回の場所と比べかなりゴージャスなのに、レンタル料金はお安くと、もしかしたら、この不景気でレンタル料金を値下げしてるのかも…なんて話してました。
そして、何と、ジャグジー付き!
それを見た瞬間、毎晩入りたいと…と勝手に夢が膨らみました。笑)
何せ、シャワーな日々…お風呂が恋しい…
その夢が家族の好意で叶い、皆がゲームしたり映画を見ている間、私は至福の時間を過ごしたのでした。しあわせ〜
家族団らんを無視して…なんてではなく、ちょっとお疲れ気味だった私に、全家族からの提案だったのです♡

スキーのメッカ、サンタフェでスキーをすることを楽しみにしていた家族。
今年は暖冬で積雪量もかなり少なめ。
少し遠出してスキー場へ行くことも可能でしたが、今回は、スノーシューイングをすることになりました。
私はスキーだと参加しないつもりだったので、スノーシューイング様々。
テッドママは、ホリデーハウスにて静かな一時を。
後で、ジャグジーに1時間入っていたと聞き、私も嬉しかったです〜





スノーシューイングへと、秋にアスペンの黄金色を満喫したアスペンビスタに、いざ参上。
テッドと私は、シーズン前に旧式セールで買った新品スノーシューズの初お披露目です。
他家族は、REI にてレンタル。
私と義理兄以外の皆は、生まれて初めてのスノーシューイング。
私もアメリカでは初めて!
皆、興奮気味です。
姪っ子2人は、スティックなしで、ぱたぱた、しかもかなりの全速力で走ってます。
さすがのエネルギーに脱帽。
でも…30分後には、「もうこれ以上歩けない〜死んでしまう〜」とその場に座り込み。
何とも正直率直な微笑ましい光景でした。



その晩は、外でお食事。
タオスプエブロのネイティブアメリカン、ロバート・ミラボールのライブとタパス料理。
久しぶりのタパス。
小皿料理を皆で少しづつ取り分け色んな味を楽しみました。
そして、お勧めのパエリアも美味しかったです。

ロバート・ミラボールの演奏は、6月のタオス音楽祭以来です。
深く響くネイティブアメリカンフルートと歌声、そして、地を踏みならすステップ。
前回の音楽祭では数百人の観衆を前に、ステージ上を時に走り回りと、かなりパワフルな演奏でしたが、今回は、レストランでのかぶりつき状態の中、静かな音色が私達を包み込み魅了しました。
この秋収穫されたとうもろこしを前に、「とうもろこし」という詩を読んでくれました。
とうもろこしは私達で、とうもろこしは大地であり全てであるという(かなりの概要ですが)美しい詩を。
演奏後には、お話しもできました。
小さい会場での特権ですね!
日本に滞在していたこともあるとのこと。
お能の小鼓方や他伝統芸能の方々と演奏したり、尺八を学んだりしていたとのことでした。
とても優しい眼差しをされています。

クリスマスイブの晩、アートギャラリーが並ぶサンタフェで最も有名ストリート、キャニオンロード界隈でのファラリート(ライトアップ)へ。
イブ恒例の毎年行事で、数人の友人から勧められていました。
茶色の紙袋(お店などでよく使われるあれです)の中にキャンドルを入れ、それを道路脇に並べます。
キリストの再来に際し、明るく灯して目印にしたことが由縁のようです。
紙袋を通して見える優しい灯が、暗闇に温かみをもたらします。
ただ、キャニオンロードは、人人人だかりで、この日にここはもう歩かないと決心したのでした。笑)





ファラリートの後、1日先にベレンに移動した家族に、私達も合流しました。
到着したのは、夜8:30。
庭から家の中まで、クリスマスデコレーション。さすが本場。
大きなクリスマスツリーに明かりが灯り、その下には、沢山のプレゼント。

11歳の姪っ子が、数日前からインターネットで、サンタクロースの足跡を辿っています。
サンタクロースと8頭のトナカイが、今現在、どこを走っているのかを中継しているのです。
そんなサイトがあるとは…びっくりくりです。
眠気も起こらない程、興奮状態の姪っ子。
サンタクロースへ3枚のチョコレートクッキーとミルク、トナカイには、小さな人参を1つづづ、合計8つを、クリスマスツリーの絵が描いてあるお皿に盛って、お迎えの準備万端。
姪っ子も、ようやく寝床につきました。



そして、クリスマスの当日の朝。
姪っ子は、サンタクロースからのプレゼントに喜びのまん丸笑顔。
甥っ子は、妹の喜ぶ姿を静かに眺めてます。
そして、お皿の上には、サンタクロースが食べ残した2枚のクッキーと、2頭のトナカイはお腹が空いてなかったのか、小さな人参が2つ残ってました。
そのクッキーが美味しそうで、私…戴きました。

近くに暮らす、他2人の甥っ子も加わり、クリスマスツリーの下一杯に並んであるプレゼントを、それぞれが受け取り開けていきます。
皆、とっても嬉しそう!
プレゼントは子供のもの…と思っていたら、こちらでは、小物プレゼントがあれこれ一杯に詰まったストッキング(靴下)を大人も貰えました。





私の名前入り靴下には、携帯用懐中電灯、リップクリーム、ローション、歯磨き粉、靴下、レタスカッター、チョコレートなどなど。
これら全てを用意してくれたテッドママに感謝です。
クリスマスの前から、飾り付けに買い物、ラッピングに…とかなり忙しくされていた様子。
クリスマスは楽しくも大人はストレス一杯とよく聞くのも、頷けます。
アメリカで初めてのクリスマス、いい時間を過ごさせてもらいました。





テッドママ宅界隈を散歩した際の写真。
青空とサボテン。
標高が高いので、雲と山頂が同じ高さ。
サンタフェは、ここより更に高いのですが…

2010年12月16日木曜日

いよいよ雪…かな…

例年になく(と皆が言ってます)暖かい12月を過ごしています。
その分、乾燥激しく、静電気パチパチです。

雪との予報通り、今朝から静かに降り始めました。
サラサラと。
お昼過ぎには、既に…



サンタフェ・タオスは、スキーエリアとして有名です。
雪を待ちこがれていたスキーヤー達が、喜んでいることでしょう。
私は、スノーシューを楽しむつもり!
旧型が安くなってた時に、既に、購入済み。
楽しみ〜

でも、暖かい日々が、まだまだ続いてくれてもいいんだけど。。。
このまま銀世界に突入するのか、
はたまた、強烈な太陽が戻ってくるのか…

日本は、今頃、年の瀬独特の雰囲気に包まれてるのでしょうね〜

2010年12月1日水曜日

凍る川の水

ぐっと寒くなってきています。
朝晩の冷え込みは更に。
既に、私の持っているジャケットの中でも、一番寒さをしのげるものも登場中。
今からこんなので、1月2月は…と不安もよぎりますが、パンパンに重ね着します!

凍った川の水。
昼間になっても溶けず、凍った1センチ程の表面下を、水が流れています。
氷を通して見る川の流れ。
寒々と美しいのです。





夜の星空も、ますます澄んできています。
地球の自転軸が、約2万6000年の周期で少しづつずれることによって、動かないと思っている北極星も、実は、ほんの少しづつ動き、何千年後には、別の星が、今の北極星にとって変わるというのを読みました。

数千、数万年…という年月。
美しい地球、星々であり続けますように。
そして、自分にできることから…と思わずにはいられない、冬の星空です。