2010年6月24日木曜日

コリアンダー

コリアンダーの実を摘みました。
小さな白い花を咲かせた後の収穫。
思ったよりも、香りが柔らかい印象です。

緑色の小さな粒状の実を、親指と人差し指で優しく転がしながら。
私は、こんな時、利き腕でない左手を使うようにしています。
左手の感覚も活かされますよう、そして、よく使う右手のいいお休みに。

その姿形から、季節になると楽しんでいた山椒の実を思い起こさせてくれます。
実をそのまま入れて焼いていたケーキ。
ぷーんと広がる山椒の香り。

山椒の実よりも、緑色がほんのり薄く、匂いが少ないコリアンダーの実。
あっという間に、2時間が経っていました。

家に戻ると、ものすごいコリアンダー芳香をまき散らしていたようです!匂いに慣らされていた私…嗅覚の適応能力。
手を何度も嗅いで、畑では感じなかったコリアンダーの香りを楽しみました。



写真:芸術で有名なサンタフェ中心部には、こういったオブジェをよく見かけます。





2010年6月23日水曜日

裸足

公園を歩く
履き慣れた靴で
沈んでいく太陽に包まれながら

芝生に足を踏み入れた瞬間
裸足で歩いたら気持ちいいだろな〜
靴と靴下を脱ぐ
やっぱり気持ちいい〜

シロツメ草の隙間を軽い歩調で
大地の気が、ひんやりと、足裏からカラダに伝う
深呼吸と交わり一つになる

お茶碗型の白い月
裸足のまま運転する
いつもと違う感覚
アクセル踏む足に力がいる
南の空には、ベイビーピンクの雲
西の空には、黄金色の雲


*五本指靴下を見られる度に、いいね!可愛い!と言われます
 時に羨ましい目線で…
 アウトドアショップで売られてるのを見かけるようになりました







乾燥が更に増し、自然発火の山火事が続いています。
発火して鎮火、また発火して鎮火…
その煙が夕日色に染まるのが、
こんなことを言うと不謹慎かもしれませんが、
とても美しいのです。
この自然発火、この土地では恒例のようです。





2010年6月22日火曜日

pecos





12000年前頃から、プエブロインディアンが暮らしていたと言われています。
農耕が始まり、集団で暮らし始め、秩序の下に豊かな暮らしを築いていました。人々や様々な物質が行き交った、大きなトレードセンターとしても栄えた場所です。



キバと呼ばれる地下に掘られた聖なる空間。
ここでは、神聖な儀式や会議が行われていました。
その当時、中に入れるのは男性のみ。今は誰でも入れます〜
邪馬台国の卑弥呼や他アジア圏での女性シャーマンとの違いも興味深いです。
このキバの東側に下りるように掛けられた梯子で中に入ります。
梯子の後部に空気孔があり、それに面した反対側に、小さな、直径10㌢程の穴が掘られています。
ガイドさんのお話しによると、この穴はとても重要で、ここから大地のスピリット(精霊)がやって来るとのことです。
男性が円陣を組んで話し合う場で、微笑んだり、助言したりする精霊を思い浮かべました。



その後、16世紀にスペイン人がやって来ました。
様々な交渉の後、プエブロインディアンとスペイン人の共同生活が始まります。
スペイン人が建てた大きな、大きな教会。
現在残っている部分の2倍はあったとのことです。
キバと教会が同じ場所に、大きさの違いはあれ、並ぶようにしてありました。







とても栄えたトレードセンター、回りを見渡せる環境、貴重な水が流れる川…それらの好条件が揃い、かなり繁栄したプエブロインディアンの営み。
馬に乗って駆け抜けていく姿が目に浮かぶようです。



150年前頃から道路や鉄道が造られ始め、トレードセンターに集まる人々が激減しました。
それと同時に、そこに暮らすプエブロインディアンの暮らしも今までのようには成り立たなくなり、最終的には、一桁台の人口に。
そこでの営みは他の場所へと移っていきました。
今は国立公園となっているため居住はできないのですが、プエブロインディアンの子孫の方々が、毎年、お祭りを催しているとのことです。
そのお祭りに参加しに、また訪れたいです。

2010年6月21日月曜日

熊との共存


今朝の空



昨夕、大家さんが、熊が敷地内を横切って、川の方へ降りて行ったからとのこと。
我が家の裏は山に続きます。
庭には、けもの道が通り、鹿やもぐらは見かけていましたが、熊の存在は初めてです。
念のため、黒熊さんです。





家から続く、けもの道



アラスカを旅し、グリズリーの住処である国立公園でキャンプしたりと、熊と出会った経験はありますが、これまでは、熊の生態圏にお邪魔させてもらっていました。
今回のように、暮らしの場を共有するのは初めてです。
ドキドキとワクワクが沸き上がります。
涼しい風を入れようと開けていた窓に、丸い可愛らしい熊の瞳を想像していました。

翌朝、けもの道の確認に。
残っているのは、鹿の足跡のみ。
でも、家の中に居た私から、10m程のところを歩いていた熊を思わずにはいられませんでした。





ここに暮らす生き物たち。
引っ越して来たばかりの私たち。
どうぞよろしくお願いします。

2010年6月5日土曜日

カラダ様





青空広がる、快晴の日々。
着実に気温が上がってきています。
鳥は泳ぎ、乾燥した大地に咲く可愛らしい花々が風に揺れています。

右肩、肩甲骨の辺りが痛むとのこと。
睡眠浅く、疲労も残り気味。
肝の反応大きく、肝実とみれます。
詳しくは、脾虚肝実です。

花粉症が随分とマシになってきたこの頃、
山に木々に囲まれ、花粉症症状が再来されたようです。
それで、少しキツメの薬を飲まれたのでした。
症状は、かなりよくなりました。
でも…数時間後、肩甲骨辺の痛みが増してきて、辛い…

花粉症症状はよくなりましたが、肝は、このキツメの薬を、
解毒しようと、せっせと働いてくれています。
いつ、どんな物を口にしようと文句も言わず。
過剰な働きを強いられようとも、
ストライキすることもなく。
しかも、カラダへのメッセージまでも与えてくれるのです。
時に、痛みとして。

自分自身のカラダ、知ってるようで知らなかったり、
過信していたり、過保護にしていたり。



カラダ様。
健康道場もされている禅の住職さんが、こう呼ばれます。
まさに、カラダ様。

見えるもの、見えないもの、まるごとのカラダ様。





タイの寺院入口で受付する母親の横で。
ステキなポーズ。どんな夢を見ているのでしょうね…